助産師相談・4月

4月の助産師相談に、新しいメンバーが参加してくださいました。

セントメアリーズ病院に勤める助産師の麻衣子さんです。

これで、J-Homeに登録する助産師メンバーが6人になりました。

みんな現役で働いているので、全員が一緒に参加することはほとんどないと思いますが、相談日はとても忙しいので、助産師が1-2人だとちょっときついこともあります。

せめて3人は確保したいところなので、メンバーが6人になって嬉しいです。

麻衣子さん、これからよろしくお願いします。

さて、じゅんこさんと葉子さんがママとベビーのところで受けた相談は、産後のご主人(やパートナー)との関係、離乳食、そしてGDM on Insulinについて。

離乳食の質問は、結構多いのですが、私たち助産師の専門域から少し外れてしまって、もっと勉強する必要があると感じました。

麻衣子さんと私は、妊婦さんのテーブルで母乳育児、Skin to skinのこと、プライベート病院での出産について、それからへその緒のケアの話をしました。

その中で、へその緒のケアについて、少し書きます。

まず、「日本ではへその緒を毎日消毒すると聞きましたが、、」という質問から。

こちらでは、へその緒は消毒しません。

一番大切なのは、とにかく乾かすこと。

沐浴後は、拭くのではなく、おへその周りをガーゼやタオルでタップドライして、よく乾かしてください。

クランプのついているへその緒の部分は、通気をよくするため、必ずおむつの外に出すようにしてください(おむつをする時に上のところを少しめくると外に出しやすくなります)

おむつの中は暖かくて、おしっこなどでぬれたりして、なかなか乾かず、ぐちゅぐちゅしてきたり、炎症を起こす原因になります。

へその緒は乾くと干からびた皮のようになり、通常5-7日でポロリと取れます。

日本では、普通分娩でも1週間入院しますので、大体入院中にへその緒が取れて、病院でそれを「桐の箱」に入れて渡してくれますが、海外では自分ですることになりますので(取っておきたい方は)気が付かずにおむつと一緒に捨ててしまったということがないように注意してくださいね。

以前、こんなことがありました。

こちらではへその緒をもらえないと聞いた日本人の方が、出産時に「臍帯ください」とお願いしたところ、助産師が10cmほどの長さの臍帯を切って、蓋つきのポットに入れて渡してくれたそうです。

ちなみに、臍帯でも胎盤でも欲しい人はもらえます(中には胎盤を持ち帰り、食べる人もいます)

数日後、たまたまお会いした時に「これをもらったのですが、どうしたらいいかわかりません、教えてください」とのこと。

みると、ポットの中に蜷局を巻いた臍帯が入っていて、すでに臭みがあり、私はどうしたものかと思いましたが、「捨ててください」とは云えず、「とにかくどこか風通しの良いところで乾かしましょう」と言いました。

次の日、その方から連絡があり、「お天気がよかったので、パティオのところに干していたら、猫にとられましたー!」

でも、10日目に赤ちゃんのへその緒が取れて、念願の桐の箱に入れることが出来て、ホッとしました。

みなさん、くれぐれも「臍帯ください」と言わないように。

次回の助産師相談日は5月24日(木)です。

よろしくお願いします。

 

Harumi Miyauchi

J-OSAN ウェブサイト管理者

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です