助産師相談(2018年3月)

今月の相談会には、じゅんこさん、淳子さん、敦子さんと私が参加しました。

この日も、J-Homeのグループは大盛況!

まだ動けない赤ちゃんたちを床に寝かせて、おしゃべりするママたちのところでは、じゅんこさんと淳子さんが、母乳育児の質問に答えてくださっていました。

敦子さんは、トドラーズのママたちから相談を受けて忙しそう。

私は、妊産婦さんたちとおしゃべりをしていましたが、ひとりの方が、「33週ですが、最近時々お腹が張ります。大丈夫でしょうか?」と心配されていました。

妊娠後期になると、不規則な子宮収縮を感じるようになります。

子宮が固ーくなって、立ち止まってしまうような「uncomfortable」な感じが、長い時は1分以上も続くこともあります。

「子宮が本番に備えて、予行練習をしているのよ」と説明していますが、これを‘Braxton Hicks‘といいます。

波のように規則的に起こり、段々と痛みが強くなっていく本当の陣痛と違い、Brixton Hicksは不規則で、通常痛くありません。

私は、2人目が逆子だったため、帝王切開での出産になりました。

3人目は「絶対に普通分娩するぞー」と決めて、38週目くらいから毎日のようにお腹に「もういつ出てきてもいいよ」と話しかけていました。

39週になった日、そろそろ寝ようかなと思ったら、お腹が張っているのに気がつきました。

そのまま寝ましたが、夜中の2時ごろにお腹の張りで目が覚めました。

間隔を測ったら30分おきくらいに張っていましたが、痛くないし、まだまだお産が始まるまでには時間がかかるなあと思い、お風呂に入りました。

お風呂から出たら「おしるし」があって、とりあえず寝起きの悪い主人を起こしました。

リビングに降りて行って、濡れた髪の毛を乾かしている時に、赤ちゃんがぐぐーっと下がった感じがあって、すぐに分娩病棟に電話をしました。

「とりあえず来てみる?」と話している最中に‘Urge to push‘が来て、身体が勝手にいきむのを止められない、それを聞いていた電話口の助産師が「すぐ来なさい」。

受話器を置いたとたんに、またUrgeが来て、触ってみるとそこには児頭が、、もう間に合わない!!

私は四つ這いになっていて、次のいきみで赤ちゃんがでてきたら受けられないので、2階のバスルームでのんきに歯を磨いている主人を呼びました。

ダダッーと降りてきて、頭が出ているのを見た主人は、とっさに手を出して、赤ちゃんの身体を受けました(主人はパニックしている暇もなく、かえってよかったです)

TOB(Time of Birth)午前4時35分(しっかり時間を確認)、主人はピンク色で泣いている娘を私にほいっと手渡しました。

お風呂上りで、タオルがごろごろしていたので、それですぐ乾かし、娘は5分後にはおっぱいに吸い付いていました。

アプガースコア―は10+10で、ほっとひと安心。

先程の分娩病棟に電話し、「生まれましたー」と報告をすると、
ミッドワイフ「コングラチュレーション!赤ちゃんは元気?」
私「赤ちゃんも私も元気だけど、自分で胎盤出すのはちょっと、、」
ミッドワイフ「今からミッドワイフを送るから、待ってて」.

20分もするとコミュニティーミッドワイフのビッキーが到着しました。

ビッキー「胎盤は?」
私「まだ入ってるけど、出したい気分」
ビッキー「じゃあ、ちょっといきんでみて」
一度のいきみで、胎盤がするっと出ました。
会陰は裂傷もなく、出血もほとんどなし。
ビッキー「病院に行かなくても大丈夫そうね。」
「やったー」と大喜びする私。

「あとで、他のミッドワイフがベビーチェックにくるからねー。おめでとう」と言ってビッキーは帰って行きました。

VBAC(Vaginal Birth After C-section)でBBA(Birth Before Arrival)になり、病院にも行かずに終わっちゃう人は、そういないと思います(笑)

Braxton Hicksも、頻回に感じる時は、分娩病棟(トリアージ)に電話してくださいね。

来月の相談会は―スターホリデーが終わった4月26日です。

Harumi Miyauchi

J-OSAN ウェブサイト管理者

4 thoughts on “助産師相談(2018年3月)

  • 20/03/2018 at 1:19 pm
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    はるみさん
    またまた凄いですね‼️
    自宅 家族のみ パパの勇気 びっくりさせられてばかりです。

    いつかこの小さなコツコツとしたh.p が実を結び ロンドンの日本人ママ
    と呼ばれますよ。

    返事は要りませんけど、更新を楽しみにしていますよ。ありがとうございました 

    Reply
    • 20/03/2018 at 9:13 pm
      Permalink

      由美さん

      いつも、読んでくださってありがとうございます。
      コメントいただくと、すごく励みになります。

      これからも、もっともっと書きますので、よろしく。

      Reply
  • 20/03/2018 at 4:01 pm
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    Rちゃん出産の詳細、息を呑む思いで拝見しました!
    帝王切開後でも普通分娩が出来るとは知りませんでした。
    あの優しい旦那さんが受けてくれたRちゃん誕生・・・感激です!

    これから赤ちゃんを出産するママさん達にとって、
    はるみさんのお話はとても貴重な情報ですね。

    ボーイズとRちゃんにどうぞよろしく。

    Reply
    • 20/03/2018 at 9:45 pm
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      かこさん
      英国では、1度目の帝王切開のあとは、ほとんどの場合VBAC(Vaginal Birth After C-section)をオファーされます。
      普通分娩の方がずっと安全で産後も楽ですから。

      次男が逆子で帝王切開になり、産後が辛かったので、もう絶対に嫌だ!と私が思っていたこと、娘が聞いてくれたのですね。
      前世は犬か⁉と思うくらい安産で早くて、また何回でもやりたい気分です(笑)

      これからもよろしくお願いします。

      Reply

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