日本帰国

日本の母の具合を見に、去年の10月から今年3月まで3回日本に行きました。

母は去年の10月に心不全を起こし、腎不全も併発して、今は週3回透析を受け、コックテイルのような薬の服用、厳しい水分と塩分制限と過酷な闘病生活を送っています。

2017年に父が亡くなり、去年から母も闘病生活、私が日本に帰るのもホリデー気分ではなく、もしかしたらこれが母に会える最期かも知れないと、重く暗い気持ちで日本に向かうのは辛い。。

今回日本に飛んだ日は、とても晴れた夜で、夜景がとてもきれいでした。空港から飛び立って間もなく目下に海岸の街が現れ、「ここはどこだろう?」と思いながら眺めていました。

飛行機が海の上を飛び始めて少したって、振り向くとはるか遠くに灯りが小さく小さく見えていました。

そうしているうちに、今度は反対側の岸にぽつりぽつりと灯りが見えはじめ、イギリスとフランスってこんなに近かったんだ!と感動。

乗り換えのパリの空港に近ずくにつれて、今度は宝石をちりばめたような美しい光景が目に写りました。

遠くにはエッフェルタワーも見えて、そういえば30年前に訪れたなあ(私若かった)と懐かしくなりました。

そして、この宝石の中にSOISの仲間の由紀さんや章鼓さんがいるんだと思うと、飛び降りて会いに行きたい気持ちにかられました。

気持ちが沈んで暗い時は、小さなことに感動し、やけに人恋しくなりますね。

そして、もうひとつ不思議なことが。

私は霊感とか強い人間ではないのですが、2017年に亡くなった父がいつか会いに来てくれるとずっと信じていました。

明日はロンドンに帰るという日、二階の部屋でうとうとしていたら、下から「おーい、戸田書店に行くぞ」と父の声が。

私は、その日の朝に書店で買いたい本があるけど、お天気悪いし出かけるのどうしようかなーと思っていました。

半分寝ぼけた頭で「したくするからちょっと待ってー」と叫んでいました。

下に降りて行ったらもちろん父の姿はなかったけれど、あれは確かに父の声でした。

やっぱり、父はこの家にいるんだなって、懐かしくて、嬉しくて、また会いに来るね。。

やっぱり日本って、静岡の実家って、私にとって特別な所です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Harumi Miyauchi

J-OSAN ウェブサイト管理者

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