お母さんたちの問いかけに、その分野の専門家たち、コミュニティーのじゅんこさん、分娩・HDUの敦子さん、母乳育児専門の幸さん、日本の助産に詳しい直子さん、がいらっしゃって、その時の判断で、お互いを紹介しあえるというのは、セーフプラクティスでとても素晴らしいことだと思います。
私たち自身も、自分が得意でない部分の知識を高められますよね。
私の母乳育児のベースになっていることをみなさんとシェアーさせてください。
初乳は免疫、ビタミン、栄養が含まれた、優れものです。
未熟児を出産したお母さんは栄養価の高い、カロリーいっぱいの母乳を赤ちゃんのために作ります。
暑い日には、赤ちゃんが脱水にならないよう、頻回に飲むために母乳は水っぽくなります。
母体は赤ちゃんのニーズに合わせて、テーラーメイドのお乳を作ることができるんですね。
これは母乳だけができる、神業なのだと私はいつも思います。
そして母体は本当に赤ちゃんと繋がっていますよね。
こちらには、断乳、卒乳という言葉はありませんが、日本語の意味で考えると、断乳はお乳を断つ、お母さんが自分の都合で、赤ちゃんにおっぱいをあげないようにする、卒乳は、赤ちゃんがもうおっぱいはいらないよ、と自分から卒業する、と考えられるのではないでしょうか。
断乳の場合は、赤ちゃんはほしがっているのですから、母体はまだお乳を作ろうとします。
だから、おっぱいも張るし、飲ませないから、硬くなって、炎症にもなりやすい。
私がお話ししたお母さんたちは、そこで絞ったりして、母体はまたおっぱいを作るという悪循環です。
卒乳は、赤ちゃんがいらないというので、母体はおっぱいを作らなくなり、自然に止まります。(うちの4人は18-20か月近くで卒乳でした)
その場合は、炎症などおこる可能性も低いですよね。
断乳したいというお母さんの理由は、いろいろですが、赤ちゃんが自分からおっぱいいらないという時期は来るのか、と問われたら、個人差はあるけど、最後はみんないらなくなって卒業するのよ、と答えています。
日本人のお母さんは、専門的な助言もそうですが、「よくやっているね、頑張っているね」という励まし(Encouragement)と、「それでいいんだよ、間違っていないよ」と安心させる(reassurance)が必要なのではないかと思います。