*寺本裕美子*

皆様はじめまして。 寺本裕美子と申します。

2002年からスペインのバスク地方で暮らしています。

主人はバスク人で、現在10歳と7歳の息子が二人、ともに日本の助産院で出産しました。長男妊娠の際、自分が思い描いていた「お産」の姿とスペインの医療に頼りすぎな出産事情のギャップにショックを受け、逃げるように日本の助産院を探し、無事自分らしいお産、希望通りのお産を体験することが出来ました。

出産後「女性の身体性」と「お産の世界」は私のパッションに変わり、こちらのドゥーラ育成講習や母乳コンサルタント講習などで学び、ママと家族対象に妊娠~産後育児にわた
る地域サポートとしてチームで数年間活動をした経験があります。

現在は、育児と本業である通訳業の都合により教室などの定期的な活動は休止中ですが、単発でワークショップをしたりボランティアとして相談を受けたり、イギリスロンドン拠点の出産育児サポートグループ「SOIS」への参加など、小さな活動を続けています。

スペインは、ヨーロッパでもお産への医療介入率が非常に高く、近年「もっと女性と赤ちゃんに優しいお産をしたい」「人間的お産を認めてほしい」と願う家族は増えており、少しずつ動きに変化が生まれています。

助産師の力が理想より弱く、女性の願いと専門家を含め医療の圧力とのバランスを求めて
いるのはスペインだけではないと思いますが…

自然出産を危険で無責任なものと捉えがち、そして助産師として自立的に活動するにはとても勇気がいるこの国で、助産師の存在価値を訴えると共に、妊娠・お産・育児に限らず、すべてをひとつのプロセスとしてグローバルに「女性の身体」を見直し、そしてもっと赤ちゃんの権利が尊重される社会になってほしいと願いながら、意識作りや問いかけ活動をしています。

現代は体験するまでわからないことの方が多い妊娠・出産だからこそ、女性自身が主体的に「私が産むのだ」と自信を持って新しいプロセスを歩めるよう、周囲の継続的サポートはとても大切です。産み場は自由に選べないにしても、女性から声を広げ、様々な専門家との協力により世間に呼びかけながら、正しい情報提供や支援グループ、ドゥーラサポート、母乳相談ができる場所が増え、徐々にその効果が見えてきた今、日本での無痛麻酔使用などによる医療介入問題が続いている、助産院が減っている、と聞くとスペインのように苦い経験が増えていくのでは・・・といてもたってもいられません。

ドゥーラは、助産師のサポーターとしての活動はもちろん、昔当たり前だった家族・親戚、近所の経験豊かな女性たちの横つながりの安心できるエモーショナルサポートを、今の社会に合った形で取り戻すために必要な役割を果たしていると思います。

正しい情報を提供しながらママやパパの不安が解消できるようお手伝いし、様々な気持ちを受け入れながら妊娠期間を過ごし、より自分らしい幸せなお産・育児のプロセスを歩んでいけるよう応援しています。 医療関係者、ユーザー、行政間のいいバランスと信頼関係が築けるよう、女性のエンパワーメントに貢献できるよう、これからも皆様と一緒に役に立ちたい。それも私の願いです。

個人的には育児がひと段落ついた感覚が今はあり、新たに「月経」についても勉強中です。身体に向き合い、新たな命を生み出した自分を慈しみながら、より自分らしい育児、人生を過ごすための知恵を得ることが出来ると知り、女性として充実した性のプロセスを楽しむことが今の目標です。

継続的な投稿はできていませんが、最近ブログも始めました。

https://ameblo.jp/yukiekain2015/

どうぞよろしくお願い致します!

寺本 裕美子

admin

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