ホーリーウォーター
昨日、私がお手伝いしたのは、若いアフガニスタン人のカップルでした。
子宮口が全開して、アクティブプッシングし始めて約1時間、赤ちゃんの頭は見えているのになかなか出てこない。
昨日は暑い日で、扇風機を回してましたが、分娩室はどよーんとしている。
うちの分娩病棟はグラウンドフロアーなので、外は通行人が歩いていて、窓を開けることが出来ません。
妊婦さんも私も汗だくで、そのうち旦那さんどこかに行ったなあと思ったら、ペットボトルに水を入れて戻ってきて、奥さんと私の顔に「ブチュー」と水をかけました。
私もびっくりしましたが、それまで、口数少なく、時々にこっと笑ってくれるのが、メインのコミュニケーションだった妊婦さんが、水をかけられてすごく怒り、「ミッドワイフに水かけてどうするんだーあほー」みたいに叫んでました。
でも、怒ったのがよかったみたいで、次の陣痛で一気に赤ちゃんの頭をいきみ出しました。
小柄な母体から産まれた赤ちゃんは、4kgの大きな男の子、だからなかなか出てこなかったのねーと納得。
お母さん、よくがんばりました!
コードがついたままskin to skinして、すでにおっぱいを探している元気な赤ちゃんをみる2人は、すっかり新米ママとパパの顔になってました。
このスペシャルな時間を共有できる私たち、だから助産師やめられないのよね。
でも、水をかけられたのはこれがはじめてです(大笑)
あとで同僚と話してて、今月はラマダンで、断食中だった旦那さん(妊産婦さんは飲食オーケーです)、自分も喉が渇いてお水飲みたかったでしょうに、奥さんと私にかけてくださったのだなーと気が付きました。
ホーリーウォーターをかけてもらって、ラッキーだったんですね。