母乳育児について

私は、産後病棟に勤務していますので、生後数時間の新生児の母乳指導をするわけですが、分娩室で出産直後(1時間以内)にskin toskinをして、おっぱいを含んだ赤ちゃんは、その後の授乳もスムーズに行くことが多いです。

乳頭の形(陥没乳頭など)はBreast feedingに支障はない(nipple feedingをするわけではないので)です。

赤ちゃんがお母さんの乳頭しか知らない、ボトルの乳首などで、混乱させないことが大切です。

母乳育児の成功は、positioning、attachmentが大きなカギですね、Positioningとattachmentに関し、うちのユニットではCHINの定義を使っています。

C-Close 赤ちゃんをお母さんの近くに置く(skin to skinを含めて)

H-Head  free 頭を支えない、出産直後の赤ちゃんをお母さんの上においてあげると、自分で頭を持ち上げ、おっぱいを含もうとします。

I-Inline 赤ちゃんの頭と体が並行、体はまっすぐ、首だけが横を向いておっぱいを飲んでいる赤ちゃんがいますね。お母さんも言われてはじめて気が付くということがよくあります。

N-Nose to nipple 赤ちゃんの鼻をお母さんの乳頭に持ってくる、このとき私はいつもお母さんにhand expressで初乳を絞るようにすすめます。初乳が出ていることが確認できるとお母さんは喜びますし、赤ちゃんはお乳の匂いに影響されて、口を大きく開けて、おっぱいを含もうとします。

あとは、クッションやタオルなどを使って、お母さん自身もcomfortableであることが大切ですね。

お母さんは、赤ちゃんに母乳を飲ませることに一生懸命で、肩がコチコチに張って、赤ちゃんを自分に近ずけるのではなく、自分が赤ちゃんの方に行くことで、背中が曲がって、あとでひどい腰痛になるよーという姿勢でおっぱいあげてることが多いです。

イギリスでは、普通分娩(初産)で1日、帝王切開でも問題がなければ48時間で退院ですが、家に帰って母乳のみで頑張っているお母さんはどのくらいいるでしょうか。

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